株式会社 徳島分子病理研究所
Tokushima Molecular Pathology Institute,Inc
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(平日 9:00~17:00)
免疫組織染色
組織切片を用いて組織における細胞レベルでの目的タンパク質の局在を調べることが可能です。
抗体濃度、賦活化処理などの条件検討から承ります。
パラフィン、凍結切片はもちろん、細胞塊などのホールマウントサンプルも対応可能です。
また、色素検出、蛍光検出にも対応しています。

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●ご提供サンプルの調整法について
【固定法 (組織サンプルの調整法)】
組織サンプルの固定法としては、パラホルムアルデヒド固定、グルタルアルデヒド固定、アルコール固定などが一般的ですが、一次抗体の種類によっては固定法を検討する必要があります。
タンパク質の分解を防ぎ、組織の形態を維持するために、組織を取り出してから速やかに固定を行ってください。大きな組織の場合は、固定液が浸透しやすいよう、組織の必要な部位のみをトリミングしてください。また、低温下での長時間固定(※1)や固定液の十分な液交換を行ってください。
※1一例として、マウスE10.5の場合4℃、12時間など。組織の大きさにより固定時間を延長してください。
●抗体について
一次抗体についてはまず特異性の高い抗体を選ぶのが一番のポイントです。
ウエスタンブロット解析で使用可能な抗体が免疫染色に必ずしも使えるとは限りません。
免疫組織染色に実績のある抗体をお選びいただくのが確実です。
二次抗体については蛍光抗体もしくは酵素抗体をお選びください。
【蛍光抗体法】
多重染色が容易ですが、長期保存には向きません。
シグナルがシャープで、細胞内でのタンパク質の所在を調べるのに適しています。
【酵素抗体法】
保存性が良いですが、シグナルが拡散してしまうので組織全体でのタンパク質の分布を知るのに適しています。
●ご依頼の際に必要な情報について
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動物種
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解析ご希望のサンプル(組織・臓器・胚)
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ご希望の解析像、解析断面
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切片の作製面について、詳細にご指定ください
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一次抗体:抗体名、メーカー/カタログナンバー、動物種、使用濃度
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使用する抗体に適した固定法 (ポジティブコントロールとして、ご希望の抗体があればお知らせください)
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二次抗体:抗体名、メーカー/カタログナンバー、動物種、使用濃度
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発色基質(NBT/BCIP・DAB・その他)
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タンパク質の発現時期、発現部位、発現量等の情報
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今回の分析において、特に注目すべき部位, 注意点などあればご連絡ください。
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サンプルの固定法および包埋方法
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サンプルの保存状況
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切片の厚さ
●価格
切片免疫組織染色: \5,000~/スライド
*ブロック作製、切片作製などの料金は別途必要となります。
*条件検討が必要な場合、検討に使用したスライド枚数に応じてご請求いたします。
*目的タンパク質の一次抗体および弊社で保有していない二次抗体の費用につきましては、別途必要となります。
●納期
約4週間~
※分析条件によっては、納期が前後する場合があります。
●注意点
本分析を実施の際には、組織に応じたポジティブコントロールの分析を同時に行います。
コントロールで発現が見られているにもかかわらず、目的遺伝子の発現が確認されなかった場合には、
発現量が検出感度以下であるとして結果を報告いたします。
上記の場合も、分析費用は請求させていただくことになりますので、あらかじめ発現量の低いタンパク質である場合や使用する抗体に免疫組織染色の実施例がない場合等は、十分にご検討ください。